『この国を出よ』を読んで

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はじめに

日本は財政破綻するのか?」の記事を書いているときに、学生のときに読んだ「この国を出よ」をふと思い出したので、今回読んでみた。学生のときは「英語やらないと」くらいしか思っていなかったが、今の自分が思うことを書評としてまとめてみる。

概要

著書によると、日本は財政赤字をはじめ、海外と比較したときのマインドまで終わってるので、早く日本から出て海外で戦ってみたほうがいい。海外どこでも働ける能力やマインドを手に入れたら、また日本で活躍してはどうかみたいな内容。日本がなぜヤバいかを経済・政治・文化などを重点的に記載している。対談なので、データに基づく客観データによる本ではない。

読めば日本の将来はヤバいかもしれないと危機感を持つはず。

日本はヤバいという危機感をもつ

日本は財政破綻するのか?」にも書いたが、日本政府の財政破綻はないかもしれないが、不況になりえる可能性が高いので、将来日本だけでしか生活・働けないとなるのは大きなリスクだと思っても良い。

海外で働いてみたいわ。海外では生活を守ろうと隣の人を蹴落とすくらいの意欲的な人材がいるらしい、日本だと生活が安定しているから、そんなことは起きにくいよね。今ままでの職場で出会ったことない。

そんなやつと戦ってみたい笑。

答えのない問題を解く能力を身につける

日本の教育制度は答えのある解答を求めるため、記憶重視の能力が高まる。しかし、ビジネスの世界では答えのある問題はほとんど発生しないため、ミスマッチが生まれやすいらしい。

脳の容量を増やすために最初は記憶重視にするのは理解できるが、徐々に記憶重視から議論重視にしていくのは賛成だな。

政府も投資家としての役割を担うと良いかもしれない

BBCが大学に補助金を出すかの議論を放送しており、大学に行った方が将来手にする給料が高くなり、税収が増えるから補助金を出すとのこと。

たしかに政府が投資家としての役割を担って税収を増やそうと収支を考えるのは当たり前の議論だよねと思った。日本ではおきなさそうだし。 また、政府がビジネスを自ら主導するのではなく、政府がビジネスをサポートするのはありだよね。イスラエルはそんな仕組みだったと思う。

志がないとビジネスとして続かない

「世の中を良くしたい」「社会を変えたい」という信念がないと継続することはできない。短期的に稼ぐことができるかもしれないが、長期的に続けていくことは難しいらしい。短期的に稼いで成金になっても、社会にインパクトは残せない。

個人的には「世の中を良くしたい」「社会を変えたい」なら政治家になるのがいいんではないかと思った。面白いサービスを作りたい、なんか楽しそうとかの理由でまずはプロダクトをつくるほうがいいんではないかな。とはいえお金目的ではモチベーションは続かないよね。

自分が楽しくないと続かない派。どっかのタイミングでなぜやるかは考えたほうが良いか。

ずっと長く読まれる著書は目を通したい

ドラッカーや松下幸之助さんの書籍などは何十年も経営者に読まれ続けている名著であり、読むたびに新しい発見があるらしい。

自分も数をこなしていくのではなく、面白い本は何度も振り返って、何度もアウトプットしていきたいね。

上司が落ち込むな

上司が落ち込んでいたり、言い訳ばかりいってネガティブな方向にチームを持っていくことはさらなる悪循環を生み出す。優れた上司こそ不調のときや落ち込んでいるときに自ら先陣を切って勇気づけていく能力があるらしい。

ディレクターやプロデューサーも一番熱量のある人がやったほうがいいよね。プロダクトのオーナーがプロダクトを好きになれないと良いものはつくれないのと共通していると思った。

プロダクトオーナーも一緒だよね。

明確な目標を持て

目標を見失っていては前進することができない。周りにヒアリングしたり、自ら自分のキャリアを考える時間を作ったりして考えるべき。海外のビジネスマンは明確な人生計画やファイナンシャルプランを持っていることが多いらしい。

個人的には目標やキャリアプランはいらない派。今を好きに生きていればいいと思う。スティーブ・ジョブズもそんなことを言っていた気がする。

今を生きればいいじゃん派。

IT・英語・ファイナンスの知識を持て

これからの世界ではIT・英語・ファイナンスがあれば活躍できるらしい。

自分はITにいるので、ITの知識はある程度ある方だが、英語とファイナンスに関してはまったくできない。英語もファイナンスも面白そうだからやってみよう。

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